蛍になって、さようなら!!

2011年 6月30日

本日は、当社に長年勤務していただいた、経営社員の一人が
 突然に亡くなり、ご葬儀に参列してきました。

 前日まで、元気だったので・・・
  ・・・ご家族も大変な、ショックです。
  ・・・社員も、突然のことで、本当に驚きです。

 定年まで、あと、3年ほどだったのに・・・
  約40年 勤務していただいたので、誠に無念です。

 少しだけ、私の弔辞の内容を紹介し、皆様からも
 お弔いをお願い申し上げます。

 「Fさんに初めて仕事を教えてもらったのは、私が中学生の時だったように
 記憶しています。建設機械の部品にプラスチックの蓋をする事を私が行い、
 その後、Fさんが塗装をして2人で忙しく出荷の作業をした事を思い出しま
 す。それから、もう三十年以上が過ぎ、言葉少ない人柄ながら、とても幅
 広く加工をこなしていただきました。人が嫌がる仕事、汚れる仕事、面倒
 な仕事など何にでも手を出しくれましたし、土日の急な仕事となりも、頼ま
 れれば断る事無く受けて対応してくれました。それは、上司だけでなく私
 も「困った時のFさん頼り」で、大いに助けていただきました。ありがとう
 ございました。また、毎朝出勤が早く、朝礼が始まる前に会社を1周して、
 部品の加工状況を頭に入れて会議に出てくれていました。ですから、Fさ
 んに聞けば部品が何処にあるか直に分りました。月曜日の全員朝礼では、
 冬はストーブの火を付けて気配りしてくれたり、挨拶の号令をしていただき
 ました。そんな姿を見て、仲間は、「Fさん、Fさん」と親しみを込めて呼んで
 いましたし、その取組が、国家技能検定2級を社内で1番早く2種目合格さ
 れた事に繋がっていると思います。
 先日、他の社員と将来について話していたと聞きました。定年後も延長雇
 用で働く気持ちであると聞き、私もそのつもりで確信しておりましたし、定年
 の時にお渡しする予定だった「永久社員証」を今お渡しする事になり、誠に
 残念で仕方がありません。」


  永久社員証を、ご霊前にお供えし、一礼申し上げました。

  そして、大導師様が、永久社員証の内容を、残されたご家族の皆様に
   ご紹介いただいたのは、私として大変ありがたかったです。

 

  成功した創業者は、良く「銅像」を造っていただいて飾ってあるのを見かけます。

  本当は、社員の貢献も大きいのですから・・・
   1人1人の社員の銅像を飾りたいのですが・・・
   ・・・ そうは、なかなか出来ないので ・・・

   ・・・ 「永久社員証」 になったわけです。

110630.JPG

 「生命」 から 「御霊」 に変わる時、論理を超えることが起きますね。
   お通夜、から会社に戻り、車から降りると ・・・
   ・・・ 1匹の蛍が ・・・ 目の前に現れました。

  工場を建てて、15年になるのに、今まで蛍を見たことも無いのに ・・・
  しかも、こんな時に、こんな遅い時間に、車を降りた瞬間に ・・・
  ・・・ たった、1匹だけ ・・・

  やはり、時空、論理を超えた、「御霊」の働きを感じずにはいられません。

  きっと、最後のお別れに、来ていただいたと信じています。
   ・・・ 今までありがとうございました。
   ・・・ 安らかにお眠り下さい。