2016年 10月
最近、仕事が「楽しい!!」
・・・ なぜか!
「こいつ、将来 凄くなるかもしれない!」 と思える社員と仕事ができるからである。
・・・ 頑固社長を唸らせる社員とは?
インドネシアから今年3月に来た、若干21歳 男性 B君の技能研修生である。
・・・ まだ、半年の務めであるが、「将来 凄い鉄の料理人」に成長する気がする。
頑固社長は、本来 自己中心的であり、人を否定的に見る傾向がある。
人を褒めて育てることが苦手なのだが ・・・
・・・ ちょっと、エピソードを紹介しよう。
①作文に「社長になって会社を創業する」 と書いてあった。
入社する前に、研修生から作文が届く。
ハッキリと金属加工の会社を作って社長になる と書いてあったのは、彼が初めてである。
その字は、とても丁寧であり、最近の若い日本人より綺麗だった。
1ページの短い作文ではあったが、「感じるもの」 があった。
②会社の休みに、芝植え、ペンキ塗り、花壇づくり、片付けを一緒にやる。
とにかく、気が利く。
「〇〇持って来て」 というと、関連するものを考えて持ってくる。
・・・だから、後から「やっぱり、△△も持って来て」 と私がなることが無い。
私の作業を見ていて、繰り返し作業の時には 「先に手を出す」
・・・今の日本人の若い人と作業をやって、これは皆無だ。
わからない時には、指示する前に
・・・「社長これやりますか? こうしますか?」 と質問が来る。
だから、凄く作業が進む!
③日本語の習得が速い!
頑固社長も、半年で「1~99まで」インドネシア語で話せるようになった!!(遅いなあ)
毎週3回 それぞれ違う日本語教室に自ら通う。
特に土曜日は、電車で45分ほどかけて通っている。自己投資(時間と金)が出来る。
・・・ ここまでやる、人材と行き会ったことが無い。
④素直である。
先日 一緒に昼食を摂っていた。ご飯粒を皿に残している様子を見て
「日本では、米粒一粒でも残すと、神様から罰が当たる。目が潰れるぞ」と話した。
・・・ すかさず、B君はご飯粒をすべて食べた。 これはうちの子でも、恥ずかしながらできない!。
彼はイスラム教で唯一神であり、日本の神様を信じることは「タブー」であるはずだ。
それでも、文化の違いを理解して受け止める。
・・・・・
頑固社長: 「社長になるなら、体力も必要だ。一緒に日曜日走らないか」
B 君 : 「いいですね。走りましょう」
頑固社長: 「大町のマラソン大会を目標にしよう」
B 君 : 「10km走ります」
まだ、私の方が、速いが喰らいついてくる。すぐに私は抜かされるだろう。楽しみだ!
⑤夢がある。
私は地元の中学校から毎年2年生向けに職業講話を頼まれる。
事前資料をを見ていてB君のスピーチを突然思いついた。前日の午後スピーチの依頼をする。
・・・ 普通なら、嫌がるし、断る。時間外の事だから。
しかし彼は、不安そうな表情は残しながらも快く引き受けた。日本人ではできない。
・・・ 2年生80名の前で、日本語3分間スピーチである。
そして、私は驚いた。思った以上に上達した日本語。暗記して話した。
話すスピード、間の取り方、質問の投げ方も良かった。
「夢は会社を興すこと」 小学校の時 先生に夢を質問されて答えたが ・・・
・・・ 先生と友人に笑われたようだ。
しかし、その夢を達成するために、「日本に来て」 当社で勉強している。
・・・ 夢は、確実に近づいている。
キロロの 「未来へ」 の曲をアカペラで歌い、その歌詞に励まされていると語った
・・・ 夢を持ち、努力を続けることの大切さを、中学生に伝えた。
中学生の真剣な眼差しから、頑固社長と同様に感動したと思う。
頑固社長にも、また、新たな夢が出来た!!
・・・ 「B君 将来一緒に、インドネシアに会社を作ろう!!」
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